2007年12月アーカイブ

歯には、力を加えられるとその方向に移動する性質があります。その性質を利用して口のなかに矯正装置を入れ、歯に一定の力を持続的にかけて人工的に動かし、悪い歯並びや噛み合わせを治すのが矯正歯科(歯列矯正)です。

矯正歯科(歯列矯正)は、単に見た目を良くするだけではなく、歯並び・噛み合わせが悪く、ムシ歯や歯周病になりやすかった歯を健康にします。いびきや歯ぎしり、舌足らずな話し方が治ることもあります。また、歯並びが悪いせいで外見上のコンプレックスがある方も笑顔に自信が持てるようになるでしょう。

矯正歯科(歯列矯正)のおもな目的

  • あごの関節の障害への予防
  • むし歯や歯茎などの病気の予防
  • 発音障害
  • 精神的な障害の予防
  • 咬む機能の低下による内臓への負担軽減
  • 顎のゆがみの発生
  • 体のゆがみの発生

エムズ歯科クリニックでの矯正歯科治療の流れは以下の通りです。

  1. 無料相談
  2. 診査・診断
  3. 装着
  4. 月1回調整
  5. 1,5~2年ではずす
  6. メンテナンス

ワイヤー矯正

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ワイヤー矯正は歯に「ブラケット」という装置を取り付け、ワイヤーで固定し、少しずつ歯を正しい位置に動かしていく最もスタンダードな矯正法です。
ワイヤー矯正は歯にブラケットを付けなければならないので、見た目があまり良くありませんが、最近では金属のもの以外にも、透明のプラスチックや白いセラミック製のものもあります。

ワイヤー矯正の長所

  • 矯正治療法として実績がある
    もっともよく行われる治療法のため、確実な治療効果が得られやすい。

ワイヤー矯正の短所

  • 場合によっては歯を抜く必要がある
    親知らずを抜く場合が多く、他の歯も健康であっても抜くことがあります。
  • 虫歯になりやすい
    ブラケットの周囲にはプラーク(歯垢)が溜まりやすいので、特に意識してプラークコントロールを行う必要があります。
  • 見た目が気になる
    人の目が気になるかもしれませんが、治療を終えると美しい歯並びになっていることを考え、気にしないようにしましょう。また最初は、ブラケットが頬の内側にあたる、口が閉じにくいと感じるなどの違和感があります。

ワイヤー矯正の種類

金属装置
金属のブラケットは、比較的安い金額で治療を受けることができ、強度と安定感があります。以前は、口を開くとブラケットの金属が大きく見えていましたが、金属でも最近のものは小さくなり、目立ちにくくなっています。
プラスチック
少し金属が見えるほどで、ほとんど目立ちません。けれども、金属に比べて耐久度が落ち、噛み合わせによっては磨り減り、ワイヤーの力に負けてしまうこともあります。
セラミック(クリッピー)
半透明のセラミックボディと金属部分をホワイトコートしたメタルクリップは、初めて装着される方にも抵抗が少ない矯正装置です。開閉するクリップにより、アーチワイヤー交換が容易に行えるので、ドクター、アシスタントそして患者さんにとっても負担が少なくてすみます。
セラミック+金属(デーモン3)
他のワイヤー矯正と異なり、直接ワイヤーを縛り付けないので摩擦が少なく、人体が持つ自然の力で歯を移動していきます。抜歯の可能性も他のワイヤー矯正より低く、治療期間と通院回数が短縮され、ワイヤーの痛みも軽減できます。

治療期間

ワイヤー矯正
患者さんの状態によりますが、約1.5年~3年ほどです。

マウスピースを使用した矯正は、ワイヤーを使わず、取り外し可能な透明のマウスピースを用いて矯正する治療法です。透明なため、人との会話でも気づかれずに治療を進めることができ、見た目を気にせず治療ができます。自分で取り外しができるので食事や歯磨きに支障がなく、歯と歯周組織を清潔に保つことが可能です。
CTスキャンを用いて高精度の模型を作り、歯の移動を三次元的にシミュレートし治療を進めていきます。2週間毎に新しいマウスピースに交換しながら、一日20時間以上装着し、歯を徐々に正しい位置に移動させます。

マウスピース矯正(インビザライン)の長所

  • 固い食べ物も自由に食べられる
    食事のときにはマウスピースをはずすので、何でも自由にたべることができます。ガムなどの粘着性の食べ物でも大丈夫です。
  • 衛生的
    歯磨きやフロスも今までどおりにできるので、食べ物が矯正器具に挟まることなく、歯を清潔に保ちながら治療することができます。

マウスピース矯正(インビザライン)の短所

  • 誰でも適応できない
    抜歯で歯を大きく移動する場合や、大きく歯並びが崩れているとできない場合があります。
  • 通院回数が多い
    微調整が可能なワイヤー矯正と異なり、マウスピースは微調整ができません。そのため、歯の移動にあわせてマウスピースを作り直すので、2週間に一度の調整(通院)が必要になります。

治療期間

インビザライン治療期間
約1.5年~3年
歯ならびの状態によって期間は変わります。初診相談時に、より詳しくご説明します。

舌側(裏側)矯正

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舌側(裏側)矯正とは、歯の裏側に矯正装置を装着する矯正法です。とても小さく薄型の矯正装置のため、不快感を軽減できます。人の目を気にしなくていい利点は、精神的にも負担を軽くします。

舌側(裏側)矯正の長所

  • 見た目を気にしなくてよい
  • ほかの人の視線が気になる人や、接客業などの職業柄、矯正を躊躇している方におすすめです。
  • 表側矯正より、虫歯になりにくい
  • 歯の裏側は、表側よりエナメル質が3倍厚く丈夫です。また、唾液には殺菌作用があり、歯の表側より裏側のほうが唾液に守られています。ただ、矯正装置をつけていない状態より歯磨きしにくくなっているので、丁寧に歯を磨くことが大切です。

舌側(裏側)矯正の短所

発音がしにくい
発音は、唇や舌の使い方がポイントです。歯の表側に装置していても発音への影響はありますが、裏側だと特に発音がしにくいと感じる人もいるでしょう。また舌が常に装置に触れるため、最初は違和感が生じます。ただ、最近の矯正装置は小型になっていますので、そういった不快感は軽減されています。
治療費が高い
歯の裏側に装置するため、高度な技術が必要になります。表側に比べて歯の裏側は複雑な形をしているため、よりオーダーメイドな装置をつくらなければなりません。治療においても歯の裏側は見づらいので、手間と時間がかかるのは必至です。そのため、治療費が高くなります。

治療期間
ワイヤー矯正より、治療期間が長くなりますが、歯ならびの状態によって期間は変わります。初診相談時に、より詳しくご説明します。
ワイヤー矯正の期間の目安 … 約1.5年~3年

小児矯正

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良い噛み合わせと歯並びのためには、永久歯が生えそろう小学生の間に適切な治療を施すことが大切です。子どもの成長と発達にあわせながら歯並びをコントロールすることで、自然で負担の少ない矯正を行うことができます。子どもの将来のために保護者が注意し、気になることがあればすぐに歯科医師に相談しましょう。

小児矯正のポイント

  • 年齢<
  • あごと歯の成長バランス、噛み合わせ
  • 指しゃぶりなどの悪習癖>
  • 乳歯、永久歯の位置

これらの要素を調べたのち、矯正の必要有無、必要であれば開始時期や治療法を検討・説明し、治療へと進めていきます。

ミニインプラントを使った矯正歯科では、矯正用に作られたミニインプラントを使用し、歯並びを矯正していきます。歯を動かすためには、奥歯のような固定できる歯が必要となります。その奥歯が動いてしまうと矯正できず、ヘッドギアを用いて固定するなどして補ってきましたが、ミニインプラントはヘッドギアなどの固定具を使わず矯正できます。通常のインプラントのものより細く短いチタン製の人工歯根を埋め込み、矯正が終わったら撤去します。チタンは金属アレルギーが少ない素材です。
ワイヤー調整のために、1~2ヶ月に1回程度の通院が必要です。また、ミニインプラントを撤去した後も、保定(矯正した歯の後戻りを防ぐこと)を行う必要がありますが、数ヶ月に1回程度の通院です。

<ミニインプラントの特徴>

ミニインプラントの長所
治療期間の短縮
動く可能性のある奥歯ではなく、インプラントを固定源にするため、結果が出やすい矯正法です。そのため、通常のワイヤー矯正では平均2~3年かかりますが、ミニインプラントでは最大で約半分の期間で済みます。
ミニインプラントの短所
手術が必要
矯正用インプラントを埋め込む手術時間は1本5~10分ほどです。簡単な局部麻酔を施しますが、入院や全身麻酔は必要ありません。
治療費が高い
ミニインプラントによる矯正は、高度な技術を必要とします。そのため、治療費が高くなる場合があります。

治療期間
ワイヤー矯正の最大で約半分の期間です。